【2020年】NAS(ネットワークHDD)の失敗しない選び方とおすすめとは?

DEGITAL

NASは「ネットワークアタッチトストレージ」の略で、ネットワークに接続して使えるHDDです。HDD内蔵型のNASと非搭載のNASキットの2種類あり、バッファローやQNAP、シノロジーなどさまざまなメーカーから販売されています。機能も豊富でRAID機能やマルチメディア対応タイプなど、使い方によって選び方もさまざまでどれを選んでいいか迷ってしまいます。

そこで今回は、NASの失敗しない選び方とおすすめ商品をご紹介します。従来の外付けHDDと違い、NASならiPhoneなどのスマホからも手軽にアクセス可能。自宅ネットワークの構築に興味のある方は、ぜひチェックしてください。

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NASとは?

NASとは?

「NAS」はLANに接続して利用できる外付けのHDDです。通常の外付けHDDと違い、パソコンにつなげなくてもネットワーク経由で直接アクセスできるため、自由度が高くさまざまなデバイスから利用できます。

ビジネスシーンでは、ファイルサーバーとして利用されることが多いですが、家庭では音楽サーバーや写真データの保存・TV番組の録画・スマホのデータ置き場など使い途が豊富。機種によってはパソコンデータの自動バックアップも可能です。

以前はビジネス向けの高額商品が主流でしたが、最近では家庭向けの安価な大容量タイプも登場。自宅で会社のようなネットワークを構築したい方にも適しています。

NAS(ネットワークHDD)選びの前に

NAS(ネットワークHDD)でできることとは?

NASとは、「Network Attached Storage」の略で、ネットワークに設置するHDDのこと。LANを経由して、NASに保存したファイルを、複数のユーザーが自由に読み書きできることが最大の特長です。スマートフォンからのアクセスにも対応し、NASに保存した動画や音楽などをスマホで再生することも可能。NASがあれば、ファイルの活用の幅がぐんと広がります。

1台のHDD(SSD)をみんなで共有!
離れた場所から無線LAN接続も可能

1台のHDD(SSD)をみんなで共有! 離れた場所から無線LAN接続も可能

NASでは、書類や音楽、動画などのあらゆるファイルをシェアできます。職場はもちろん、家族で写真を共有するなど、家庭でも活用できそうですね。Wi-Fi対応のNASなら無線接続できるので、設置場所に困りません。

NAS内の動画や音楽を、テレビ・スマホ・タブレットなどで視聴できる!

NAS内の動画や音楽を、テレビ・スマホ・タブレットなどで視聴できる!

現行モデルのほとんどはスマートフォンやタブレットに対応しています。そのため、スマートフォンやタブレットからNASに接続すれば、NAS内に保存されている音楽や動画、写真などを楽しめます。また、スマートフォンのストレージの容量削減にも役立ちます。

HDD複数搭載モデルなら、バックアップがより確実に!

多くのモデルでHDDを複数搭載できる! バックアップがより確実に。

複数のHDDを搭載するNASでは、後述する「RAID」に対応しています。それにより、複数のHDDに同じデータを書き込んでバックアップをとったり、複数のHDDに分散してデータを書き込むことで高速化を図ったりすることで、パソコンの利便性が向上します。

NAS(ネットワークHDD)の選び方のポイント

HDDの有無で選ぶ

NASには、HDDをあらかじめ搭載する”完成品”モデルと、HDDを別途購入して自分で組み立てる”NASキット”モデルがあります。それぞれに、製品の価格、セッティングの手軽さ、拡張性などにおいて優劣があるので、自分の用途を考えてどちらかを選択しましょう。一般的に、手軽さに優れるのが完成品、拡張性や柔軟性で優位なのがNASキットです。

HDD内蔵の「完成品」

HDD内蔵の「完成品」
導入の手間◎ 買ってきてすぐに使える
初期費用○ HDDが付属するので本体代のみに抑えられる
拡張性や機能× 乏しい
SSDへの対応○ 一部モデルでは対応
特徴完成品は、買ってすぐに設置して使い始められる手軽さが魅力です。また、HDD複数搭載モデルもあるなど、ラインアップも豊富なので、用途に合わせてHDDの容量や機能を選べます。NAS初心者なら、完成品をチョイスするのが無難です。

完成品を見る

HDD別売りの「NASキット」

HDD別売りの「NASキット」
導入の手間△ HDDの組み込みや設定を自分で行う必要がある
初期費用△ HDDを別途用意しなければならない
拡張性や機能◎ 豊富
SSDへの対応○ 一部モデルでは対応
特徴NASキットは、導入の手間がかかりますが、柔軟性が高く、HDDの選び方によっては同容量の完成品よりも大きくコストを下げることができます。特に、発売間もない大容量HDDを用いるなら、NASキットが優位です。

NASキットを見る

データをしっかり守りたい人は 「RAID」機能をチェック

RAIDとは、HDDを組み合わせることで、データの自動バックアップや、読み書きの高速化を実現する仕組みのことです。RAIDには、いくつかのモードがあり、NASによって対応するモードには違いがあります。ここでは、各RAIDモードでできることを紹介します。製品選びの際は、求めているモードに、NASが対応しているかを確認しましょう。

RAID 0

RAID 0

データを複数のHDDに分散して保存することで、読み書きの速度を短縮します。高速化できるメリットはありますが、いずれか1台のHDDが故障するとデータが読み出せなくなるため、データ消失リスクが高まります。RAID 0は、「ストライピング」とも呼ばれます。

RAID 0を見る

RAID 1

RAID 1

データを2台のHDDへ同時に書き込むことにより、1台のHDDが故障した場合でも、もう1台からデータを復旧できます。データをリアルタイムにバックアップできるのがメリットで安全性が高まります。RAID 1は、「ミラーリング」とも呼ばれます。

RAID 1を見る

RAID 5

RAID 5

複数のHDDにデータを分散して書き込みながら、パリティ(誤り訂正符号)も同時に記録するモード。構成するHDDの1台が故障しても、データの復旧が可能です。高速性と耐障害性を両立できますが、3台以上のHDDが必要です。

RAID 5を見る

RAID 6

RAID 6

データを分散して書き込みつつ、パリティ(誤り訂正符号)を二重に書き込むモード。最大2台のHDDが同時に故障したとしても、データを復旧できます。RAID 6を利用するには、4台以上のHDDが必要となります。

RAID 6を見る

RAID 10

RAID 10

RAID 0とRAID 1を組み合わせた方式です。データを複製して2台のHDDに分散して書き込み、さらにそれらのデータを別のHDDにバックアップすることで高速性と耐障害性を実現します。利用には4台のHDDが必要です。

マルチメディア機能で選ぶ

多くのNASは、動画や音楽、写真などのファイルを、テレビ、パソコン、スマートフォン、タブレットなどに配信するマルチメディア機能を備えています。しかし、対応している方式によって、取り扱うことができるファイルや配信できる範囲が異なります。マルチメディア対応機能の種類と特徴について確認していきましょう。

DLNA

パソコンやスマートフォン、デジタル家電などでマルチメディアファイルを共有するガイドラインです。受信機器や、パソコン・スマートフォンのアプリがDLNAに対応していれば、それらのファイルを再生できます。

DLNA対応製品を探す

DTCP-IP

動画や音楽などのデジタルコンテンツの著作権を保護する技術です。DTCP-IPに対応したNASでは、テレビ放送などの著作権保護のかかったコンテンツを保存し、LANで配信したり、ダビングすることが可能です。

DTCP-IP対応製品を探す

DTCP+

DTCP-IPを拡張した規格です。DTCP+に対応していると、著作権保護のかかった動画や音楽のコンテンツを、家庭内だけでなく、インターネットを経由して外部でも利用できます。

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NAS(ネットワークHDD)の主なメーカー

バッファロー(BUFFALO)

バッファロー(BUFFALO)

初心者にもやさしいソフトが付属!

バッファローは周辺機器のトップメーカー。HDD1台構成のシンプルなモデルから、外部でテレビ番組を楽しめるDTCP+対応モデルまで、豊富なラインアップを取り揃えています。初心者にも親切で、付属ソフト「かんたんスタート」では、CD-ROMをパソコンに挿入して、画面をクリックするだけで設定が完了。誰でも簡単にNASの設定が可能です。

バッファロー(BUFFALO)製品を探す

Synology(シノロジー)

Synology(シノロジー)

柔軟な設定ができる専用OSを搭載

家庭用から企業用まで、種類豊富なNASキットを提供するメーカーです。最大の特長は、専用OSの「DSM」を搭載すること。設定を細かくカスタマイズできるほか、搭載するアプリを利用して、表計算やメモの作成など、さまざまな作業を行うことができます。DLNA対応モデルでは、マルチメディアファイルを保存するサーバーとしても活用可能です。

Synology(シノロジー)製品を探す

IODATA(アイ・オー・データ)

IODATA(アイ・オー・データ)

スマホとの連携を重視したモデルも用意

周辺機器の老舗メーカー。国内に拠点を持つので、サポートも安心です。DTCP+に対応する「HVL-DR」シリーズから、LANケーブルを接続するだけで簡単に利用できる初心者向けモデル「HDL-T」シリーズ、スマホのデータバックアップをできる「ポケドラCloud」まで、特徴あるモデルを用意しています。

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QNAP(キューナップ)

QNAP(キューナップ)

ユーザー目線のユニークな機能を搭載

SOHOや企業でも十分に利用できるハイスペックなNASキットを提供。ユニークな製品もラインアップしています。たとえば、「TAS-x68」シリーズは、Androidを搭載。HDMI端子も搭載し、単体でもAndoroid端末として利用することが可能です。クラウド機能も豊富で、外出先から家庭内のファイルにアクセスしたいという人も安心です。

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NETGEAR(ネットギア)

NETGEAR(ネットギア)

専業メーカーが提供する安心のNAS

ネットワーク機器を専門に製造販売するアメリカのメーカーです。全モデルがHDDを2台以上収納できるNASキットで、速度やデータ保護を重視する中級者以上の人にぴったりのモデルが揃っています。DLNAにも対応しているので、家庭からオフィスまであらゆるシーンで活躍することでしょう。

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ASUSTOR(アサスター)

ASUSTOR(アサスター)

パフォーマンスの高さにも定評あり!

家庭用から中規模企業向けまで、豊富なNASキットをラインアップ。2つのHDDを収納できる「AS1002T」は、DTCP-IP対応でテレビ番組などを保存できるほか、待機時の動作音が19デシベルと家庭内で利用しても騒音が気にならないレベルです。第三者機関による読み書き速度の計測で高い評価を受けている点も魅力といえます。

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まとめ

NAS(ネットワークHDD)おすすめ5選|自宅にサーバーを即構築

パソコン周辺機器を選ぶときは、トラブルに迅速に対応してくれるメーカーのサポート体制も重要です。メール・チャット・電話と多彩な問い合わせ方法に対応しているメーカーの商品を選びましょう。有料でもメンテナンスをお願いできると心強いですよね。

また、NASは海外メーカーの商品も多いため、日本語での対応があるかもチェックが必要。メーカー保証の範囲もしっかり確認しておいてください^^

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