新型コロナの後遺症があるって本当?回復後の慢性症状とは?

HEALTH

感染拡大が止まらない新型コロナウィルス。未知の部分も多い新型コロナは一般的にどれくらいの期間をかけて回復するのでしょうか。

また再感染のリスクや後遺症の可能性など、回復後にどような症状や健康に影響があるかを調べてみました。

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新型コロナの感染時の影響と致死率は?

新型コロナウイルス感染者の80%は軽症で済んでいるようですが、全ての年齢で、新型コロナウイルスの致死率は季節性インフルエンザよりも高いことがわかっています。

高血圧に糖尿病、心臓病。いずれも、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化を引き起こしうる基礎疾患です。50歳未満の致死率はインフルエンザより6~10倍も高く、死に至らないまでも、若年層の重症患者は意外と多いようです。

人によっては、もっと重症になることもある。感染から7~10日でそうなることが多く、容体がいきなり急変することもある。呼吸がしにくくなり、肺に炎症が起こります。これは、ウイルスに反撃しようとする体の免疫系が、実際は過剰反応してしまい、体が巻き添えの被害を受けるためです。

感染から回復まで、何日くらいかかる?

Woman with a purple face mask

COVID-19にかかった人のほとんどは、せきや発熱などの主な症状しか出ないようです。しかし、体の痛みや倦怠(けんたい)感、のどの痛み、頭痛を感じる人もいます。

せきは最初のうちは乾いた空ぜきだが、新型ウイルスによって死んだ肺の細胞を含んだ粘液が、せきに混じるようになる人もいます。

またこれらの症状は、ベッドでの休養と十分な水分、鎮痛剤で治療されます。一部の人は、酸素吸入の入院治療が必要になります。

症状が軽い人は、順調に素早く回復し、熱は1週間もしない内に下がりますが、咳は長引くケースがあるようです。世界保健機関(WHO)によると回復には平均2週間かかるとしています。

コロナの一般的な回復割合は?

中国からの情報では新型コロナウイルス感染症は8割が軽症、約14%が中等症(酸素投与・入院が必要)、約5%が重症(人工呼吸管理など集中治療が必要)とされます。

そして、持病や年齢によってばらつきはあるものの、軽症では約2週間、中等症・重症では約3~6週間くらいで回復していくとも言われていました。

しかし、アメリカにおける新型コロナ感染患者を対象とした調査では、診断後14から21日までに元の健康状態に戻った人は軽症患者の64%と入院(中等症以上)患者の39%であったとされ、中国で言われていたよりも回復には時間がかかるようです。

どうやら新型コロナ患者では一定の割合で完全には回復せず、約4割の方の症状が続いてしまうのが一般的のようです。

コロナ後症候群(post-COVID-19 syndrome)とは?

日本におけるデータからも新型コロナから回復された方も慢性症状に悩まされている患者さんがおられるようです。新型コロナ後のいわゆる「コロナ後症候群(post-COVID-19 syndrome)」に該当し、「体がだるい」「胸が痛い」「息苦しい」「動悸がする」などといった症状が顕著です。

そんな中、感染拡大が目立ったイタリアでも報告書が上がっています。

急性期と亜急性期~慢性期の新型コロナ患者の症状の頻度(doi:10.1001/jama.2020.12603)日本語は筆者
急性期と亜急性期~慢性期の新型コロナ患者の症状の頻度(doi:10.1001/jama.2020.12603)

これによると、新型コロナから回復した後(発症から平均2ヶ月後)も87.4%の患者が何らかの症状を訴えており、特に倦怠感や呼吸苦の症状が続いている方が多いようです。

その他、関節痛、胸痛、咳、嗅覚障害、目や口の乾燥、鼻炎、結膜充血、味覚障害、頭痛、痰、食欲不振、ノドの痛み、めまい、筋肉痛、下痢など様々な症状がみられるようです。

つまり約4割の人が健康に不具合を訴えており、新型コロナから回復した後も苦しんでいる方が多いことが分かります。

現状では後遺症は現実に起きている問題のようです。しかも、今後どれくらいの期間こうした症状が続くのかも明らかではありません。更なる研究の結果が待たれるところです。

呼吸機能が戻らないケース

この他にも新型コロナから回復した後も後遺症が残っている事例が報告されています。

中国からの最新情報では新型コロナウイルス感染症で入院していた患者が、呼吸機能に何らかの異常が残っているとされます。

呼吸機能に関する後遺症はこれ以外にも多く出ており、特に重症であった患者さんでは、退院1ヶ月時点で肺機能低下がみられる頻度が高いようです。

あくまで重症度の高い症例の場合で「新型コロナになったら半分が呼吸機能が戻らない」というわけではなく、「重症例では半数以上に退院1ヶ月後も呼吸機能の後遺症がみられる」ということかと思います。

嗅覚・味覚異常が戻らないケース

嗅覚・味覚異常は緊急事態宣言の時期に注目され始めた新型コロナに特徴的な症状ですが、この嗅覚・味覚異常も回復後少なくともしばらくの間続くようです。

発症から 4 週間後の時点で 約5割の患者が嗅覚・味覚異常が完全に回復し、4割がほぼ回復し、残りの1割が嗅覚・味覚異常が続いているまたは悪化しているようです。

つまり1割の患者では1ヶ月後も嗅覚・味覚異常が続いているということです。いつ回復するかも分からず恐ろしさしかありません。

回復後も再陽性の懸念

新型コロナウイルスの感染者が回復後に再び陽性と診断される例が国内外で明らかになっています。体内に残ったウイルスが再び活動を始めたのか、それとも新たに感染したのかなど詳しい理由はわかっていません。一般に、感染後は体内にできる抗体によって免疫がつき、再感染はしにくいとされますがまだ不明な点が残されています。

まとめ

今回は感染に目が行きがちな新型コロナの回復後の後遺症について調べてみました。改めてリスクの高い未知の病気なのは間違いなさようです。

GOTOキャンペーンでは東京が外れましたが、全国的に都市部での感染者が増加しています。当然ですが改めて新型コロナの後遺症を患わないためにも、新型コロナに感染しないような日頃の予防対策が重要になります。

「マスク着用」「手洗い」「ソーシャルディスタンス」といったウィズコロナを意識してた感染対策を心がけて感染しない、感染させないよう思いやりを持って予防していきましょう^ ^

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