私たちが生活している中で、よく言葉の表現方法についてどれを使用していいのかわからなくなるときがあるものです。
あることが繰り返し行われたり、あらわれたりする度合いのことを「頻度(ひんど)」と言います。
例えば、私たちの頻度や危険性など用語で、程度について表現する際に「頻度が多い、高い」や「危険性が高い、大きい」などと何気なく表現することがありますが、厳密にはどれが正しいものか理解していますか。
今回はこの「頻度」という言葉のあとに続く表現について整理します。たとえば利用頻度という言葉。「利用頻度が高い」のか「利用頻度が大きい」のか、または「利用頻度は低い」のか「利用頻度は小さい」のか。頻度や危険性の程度を表す時の表現方法について確認していきます。
頻度は高い、多いのどちらを使うべき?【低い、少ない?】
私たちが生活する中で、よく頻度の程度を表現する機会がありますよね。
この時頻度の程度を表す言葉として「頻度が高い、多い」などの表現があるわけですが、最も自然な言い回しは「頻度が高い」となります。
これは、公的機関におけるアンケート調査としてもわかっている事実であり、以下のよう頻度は「高い」が最もしっくりくるという意見が多いようです。
たしか「頻度が高い」が最も自然と感じ、頻度が多いと聞くと少し違和感を感じます。頻度が大きいは明らかにおかしいともいえます。
危険性は「高い」「大きい」のどれを使うべき?【低い・小さい?】
なお、程度を表すのがやや難しい言葉として、危険性という言葉も挙げられます。
この危険性は「高い、大きい」のどちらを使用するべきなのでしょうか。実は危険性も「高い」と表現するのが最も自然という統計的なデータが出ています。
以下の通りです。
確かに、改めて「危険性が高い」「危険性が大きい」「危険性が多い」と言葉に出してみると「危険性が高い」が一番しっくりくるなと感じますね。
これらの言い回しは、時代によっても変化していくものですが、その時に正しいと思われる表現をきちんと覚えておくといいでしょう。
「度」のつく言葉のすべてが「高い」「低い」になるわけではない、その例外
頻度という言葉など、「度」のあとに続く言葉は「高い、低い」になるということを紹介しましたが、その例外もあります。
たとえば地震の揺れを表す「震度」。震度は「大きい、小さい」で表します。「大きい震度」「低い震度」「震度が大きい」「震度が低い」。
ほかには「角度」という言葉も「高い、低い」を用いません。「角度が大きい」「角度は小さい」。
基本的なルールとして「度」のつく言葉には「高い・低い」が続くことが多いのですが、このように例外もいくつかあります。また、コロケーション(言葉の相性)は変化をしますので、言葉に厳格性が求められる場合を除いて、これらの言葉の組み合わせを正解不正解と言いきってしまうところには議論もあることでしょう。
「度」の表すものが「数値」なのか「程度」なのかで、そのあとに続く言葉が「高い低い」なのか「それ以外」なのか区別する方法もありますが、とりあえず今回は「頻度」についてのお話。頻度に続く言葉は「高い、低い」であるということを「温度が高い」という言葉を使って覚えると良いということです。
まとめ
ここでは、頻度や危険性は「高い」「大きい」「多い」のどれを使用するのがいいのかについて確認しました。
実は
・頻度が高い
・危険性が高い
と両方とも「高い」と表現するのが自然といえます。これらは統計としてそうなっているのです。
ただ、時代とともに変化することもあるので、その時代に応じた表現方法を理解していきましょう。
正しい言い回しを理解して毎日の生活に役立てていきましょう^ ^
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